水拭きや水洗いは必要?洗い流さないカビ取り剤はあるの?カビ取り掃除したあとの塩素臭とカビ対策/理由やなぜ?

カビ取り会社(一社)防カビ技研のカビ専門サイトをご覧いただきありがとうございます。

カビ取り剤を使って掃除をした後の水拭きって面倒ですよね…、そのため今回はカビ取り剤を使ったあとの水拭きや水洗いについて解説しています。

初めに結論をお伝えします

結論:水拭きか洗い流しのいずれかは必ず必要です。これは結果的にカビ予防と塩素臭の減少に繋がります。

まずはカビ取り剤を使って黒カビが除去される流れをご覧ください

こちらは部屋のドアに大量繁殖した黒カビです。ドアの表面は木目調のビニールシートで加工されていて、塩素系カビ取り剤※1を使っても変色しなかったので使用しています。

カビ取り剤をスプレーして数分経つと、黒カビの分解が開始されて徐々にカビが溶けていきます。

黒カビが完全に除去されました。塩素系カビ取り剤は3つの作用が働いてカビを除去できるので、頑固で強いカビでも素早く効率的に除去できます。

しかし、なにやら透明なものが残っています。

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3つの作用:カビは成長する過程で菌糸を伸ばし、胞子を作り、色素を生成して自身に色を付けます。この3つの成長に対して作用できるものが塩素系カビ取り剤です。例えばアルコール除菌剤では色素に対して全く作用しないので、黒い色が残ったままになります。

カビ取り剤をカビにスプレーすると、カビの菌糸・胞子・色素などを分解するので大部分はカビ取り剤によって溶かされ綺麗になります。

しかし実際の環境ではカビ以外にもホコリ(土埃、繊維、排気ガス、皮脂など)が混じっているので、その汚れに遮られて中途半端に分解された「カビと汚れのカス」が残るのです。さらに汚れは塩素系の作用で漂白され目視できなくなるので厄介です。

これは風呂、壁紙、カーテン、布団、木材、ゴムパッキンなど、ほとんどの素材で共通する内容です。

例えるなら食器洗剤で皿に付いた汚れを溶かして、水で洗い流さずに乾燥させているのと同じ状態になっています。その中途半端に溶けた汚れが乾燥すれば再び細菌やカビのエサになるのでカビが再発するのです。

また残ったカスの他に、大前提として次亜塩素酸ナトリウムを使用している

市販品で塩素系カビ取り剤ほど効率的にカビを除去できるものはありませんが、カビを除去するために発生する塩素臭を嗅ぐと、とても水拭きや水洗い不要には思えないと思います。洗い流すことは必須でないにしても、水拭きまで不要と書かれているカビ取り剤は「宣伝のための文句」なので注意しましょう。

※ただし物理的に水拭きできない場所を除きます。

残った汚れのカスを細菌が栄養にすると壁紙やカーテンから「酸っぱい臭い」が発生して生乾き臭が生じます。これは洗濯機の洗濯槽自体がカビと細菌で汚染されているときにも同様の悪臭が発生します。

細菌はとても数が多く様々な物質を栄養にできます。そして代謝物(フン)と残った汚れのカスをカビが栄養にするので「かび臭い/土臭い悪臭」が生じるようになります。皆さんもよく浴室で体験しているあの悪臭が部屋で発生するのです。

するとまた塩素臭のする塩素系カビ取り剤を使わないといけません。

カビ取り剤の目的は「カビを落とすこと」ですが、日々の生活で大切なことは「生やさないこと」です。カビ取り掃除後に水拭きをすることで、カビ取り剤の成分を回収できると共に汚れのカスまで拭き取れるのでカビ対策になります。


  • お風呂はシャワーで洗い流す
  • カーテンは水拭きまたは洗濯機で丸洗いする
  • 布団カバーは取り外して洗濯する
  • マットレスは水拭きをする
  • 家具は水拭きをする

この仕上げのひと手間をするだけで「塩素臭対策」「カビ対策」ができるので、仕上げの水拭きまたは水洗いはとてもお勧めなのです。

浴室、キッチンなどの水回りは水で洗い流せるので塩素臭はすぐに消えます。

部屋の壁紙、寝具、家具に使用したときは「40℃ほどのお湯」で何度か拭くと蒸発しやすくなるのでお勧めです。また扇風機などをあてて強制的に乾燥させてもいいでしょう。プロはクエン酸やチオ硫酸ナトリウムなど希釈水を使って中和しているようです。

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このことから主成分が次亜塩素酸ナトリウムなのにもかかわらず「一切の水拭き不要」と宣伝しているカビ取り剤は売るための広告と理解しましょう。ただし、以下のように水拭きができない素材があるのでご覧ください。

物理的に水洗いができない材質がある

当研究所に加盟している株式会社純閃堂が販売するカビ取り侍の使用方法には「最後に洗い流すか水拭きをする」と記載されています。

しかし物理的に水拭きができない素材があります。その代表的なものは和室の塗り壁(漆喰/珪藻土/土壁/砂壁)です。

この素材を水拭きするとボロボロと崩れてしまうので水拭きができません。このようなときに選ぶべきカビ取り剤は、カビ取り侍【PR2】のように泡が立たちにくい洗剤です。

泡立つ理由は大量の界面活性剤が含有されているからですが、とても自然分解しにくい物質です。すると効力がなくなってしまえば洗濯槽の汚れと同じよう、ホコリが付着し細菌が繁殖して悪臭を出し、いずれ黒カビが発生します。

お風呂専用に作られているカビ取り剤は水で洗い流すことを前提に作られていますが、水拭きできない場所は界面活性剤の含有を極力抑えて別の洗浄補助剤でカビを除去するしかないのです。

ここでカビ取り侍の商品ページを引用すると「物理的に水洗い・水拭きができない素材は十分に乾燥させてください」と記載されています。空気中の二酸化炭素によって成分が自然分解されるのを待つ方法となります。

乾燥が促進するほど成分が自然分解するので、カビ取り作業後にあえて水をスプレーして扇風機で強力乾燥する方法も有効です。

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また水拭きや水洗いできない場所には防カビ剤を使うという方法もあります。カビや汚れのカスが残っているので通常よりも再発しやすい環境に対して防カビ剤をスプレーすれば強制的に防カビ対策ができます。以下のページでは防カビ剤を紹介しています。

いかがでしたでしょうか。カビ取り掃除をした後の水拭きは塩素臭を抑えるだけではなく、残留した汚れを回収できるので結果的に防カビ対策になります。

しかし自分でカビ取りすると危険と感じたときは無理をせずにプロの業者へ依頼をしてください。


  • カビが広範囲に生えていて危険
  • 天井が高くて作業するには危険
  • 密閉空間で作業するには危険
  • 換気設備がないので作業するには危険
  • 赤ちゃんやペットがいて自分で掃除できない
  • 塩素臭を嗅ぎたくない
  • 雨漏りしていて自分で修復できない
  • 浸水していて自分では対処できない
  • カビが生えていないのにかび臭い
  • 徹底した防カビ対策をしたい

このように自分でカビ取り作業するには危険なときや、カビが生えた原因が分からないときはプロのカビ取り業者に依頼をしましょう!

プロはカビ取りの他に、カビ専用の防カビ剤を使って再発しないようにできるので徹底した防カビ対策ができます。

カビ取りの時に頼んではいけない業者

カビが生えるには多湿か水分が影響しています。

例えば窓のリフォームをして1年後に窓枠からカビが発生した場合は、壁の内部が十分に乾燥していない証拠です。

根本的が原因が壁の内部にあるのに清掃業者に依頼してしまうと、表面だけが綺麗になって内部のカビが残ったままになります。すると1年後にはカビが再発するのです。

そのためカビが生えてしまった場合は「カビに詳しく清掃業者のような洗浄とリフォーム工事の両方で防カビ対策ができる業者」に依頼した方が根本的な原因を解決できます。

以下のサービスエリアでしたら(一社)防カビ技研もお客様のカビ問題を解決できますのでお気軽にご相談ください。

カビでお困りの人に安心を

上尾市/朝霞市/伊奈町/入間市/小鹿野/小川町/桶川市/越生町/加須市/川口市/川越市/北本市/行田市/久喜市/熊谷市/鴻巣市/さいたま市(大宮区/見沼区/浦和区/岩槻区)/坂戸市/幸手市/狭山市/志木市/白岡市/戸田市/秩父市/鶴ヶ島市/新座市/蓮田市/羽生市/飯能市/東松山市/日高市/深谷市/富士見市/ふじみ野市/本庄市/和光市/伊奈町/越生町/小鹿野町/小川町/神川町/上里町/川島町/ときがわ町/長瀞町/滑川町/鳩山町/美里町/宮代町/三芳町/皆野町/毛呂山町/横瀬町/吉見町/寄居町/嵐山町/東秩父村

上記は埼玉県の一部サービスエリアです。当研究所は千葉県を除いた関東エリアを担当していますのでお気軽にお問い合わせください。

  1. 塩素系カビ取り剤とは主成分に次亜塩素酸ナトリウムを使っていて「まぜるな危険 塩素系」と書かれている洗剤です。家庭用品は家庭用品品質表示法によってこの記載が定められています。 ↩︎
  2. PRについて:当研究所は広告費用を頂いているわけではありませんが商品を紹介しているためPRと記載しています。 ↩︎